資 料
論文集委員会の活動状況*
築地 徹浩**
*平成26年6月3日原稿受付
**上智大学理工学部機能創造理工学科,〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
1.はじめに
ここでは,(一社)日本フルードパワーシステム学会の論文集委員会の活動状況についてご報告する.
まず,学会全体から見た論文集委員会の位置付けについて述べる.学会の健全な運用を行うにあたって,重要な目標の一つは財政基盤の強化である.特に本学会が一般社団法人へ移行した平成24年度から,財政基盤が強化されてきた.一方,本学会として重要なもう一つの基盤は,学術基盤であり,これは本学会が学術団体としての存在意義を持つために必要不可欠である.本学会の学術基盤として,春と秋の国内講演会および国際シンポジウムを開催しており,本学会主催で行われている.そして,それらの講演内容を投稿し掲載される論文集として,日本フルードパワーシステム学会論文集および英文論文集であるJFPS International Journal of Fluid Power Systemが発行されている.JFPS International Journal of Fluid Power SystemはJ-STAGE(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jfpsij)で公開されている.本論文集委員会は,これら二つの論文集への投稿から掲載までを担当している.
2.委員の紹介
平成12年度からの論文集委員会委員長を以下に示す.
平成12,13年度:小嶋英一先生,平成14,15年度:小波倭文朗先生,平成16から19年度:北川能先生,平成20,21年度:西海孝夫先生,平成22,23年度:早川恭弘先生である.
平成24,25年度の論文集委員会委員は以下のようになっている.
委員長 築地 徹浩(上智大学)
副委員長 川嶋 健嗣(東京医科歯科大学)
委員 香川 利春(東京工業大学),伊藤 和寿(芝浦工業大学),川上 幸男(芝浦工業大学),風間 俊治(室蘭工業大学),桜井 康雄(足利工業大学),田中 嘉津彦(福井工業高等専門学校),竹村 研治郎(慶應義塾大学),西海 孝夫(防衛大学校),村松 久巳(沼津工業高等専門学校),柳田 秀記(豊橋技術科学大学)
3.論文集委員会の活動内容
本委員会の活動として,まず,上述のように日本フルードパワーシステム学会論文集および英文論文集であるJFPS International Journal of Fluid Power Systemへの投稿から掲載までの業務があげられる.査読プロセスを通過して掲載される論文の最終のフォーマットのチェックなどを行い,読者にとって見やすい論文への掲載作業を行う.また,バックナンバーの整理も行っており,日本フルードパワーシステム学会論文集のVol. 42(2011) No. 6以前のバックナンバーがhttps://www.jstage.jst.go.jp/browse/jfps/-char/ja(日本語ページ),https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jfps(英語ページ)にそれぞれ掲載されている.掲載に際してのチェックは本委員会で行っている.
4.電子出版について
2013年1月1日受付から,日本フルードパワーシステム学会論文集およびJFPS International Journal of Fluid Power Systemへの投稿は,電子投稿へ移行し,1年と半年経過したが,特に大きな問題もなく投稿システムが利用されている.電子投稿へ移行してからは,空気圧関連の論文が多く,今後油圧や水圧の論文投稿数の増加を期待したい.JFPS International Journal of Fluid Power Systemへの投稿論文は,これまでと同様にJ-stageに掲載されている.2013年には,日中ワークショップからの論文も掲載された.執筆規定,執筆要綱,バックナンバーと総目次,論文投稿,JFPS International Journal of Fluid Power Systemに関することは,日本フルードパワーシステム学会論文集委員会のhttp://www.jfps.jp/04_01.htmlの右側のJFPS International Journalをクリックされ参照されたい.
5.論文の体裁のチェックポイント
論文集委員会で特にチェックしている項目を以下に示す.これは,早川前論文集委員会委員長から引き継いだ論文の体裁確認のチェックリストをもとに作成された.投稿者の皆様におかれても,論文投稿時には以下の項目をご確認いただきたい.
(A)原稿体裁について
a.刷り上がり状態における原稿の分量は,研究論文6ページ以内,技術論文4ページ以内,速報2ページ以内である.
b.第1ページには,まず表題・著者名が和文および英文で記入され,その後に英文概要を300語以内にまとめる.
c.英文概要の後に,“Key Words:” に続いて5〜10語のキーワードを学会のホームページに掲載されたキーワード集を参考に英文で記載する.
d.本文は2段組で構成されており,キーワードの後に続ける.
e.各段組の1行は25〜26文字,2ページ以降の1段は48行である.
f.第1ページには体裁見本のように左コラムの下に脚注がもうける.
g.図,表,写真は本文中に割り付けて貼る.
h.図,表をコラム幅の中に配置する.
i.英文アブストラクトと英文キーワードの間の行は不要で,英文キーワードと本文の間を1行空ける.
(B)文章表記上の注意
a.論文等の表題および副題のフォントは,和文はゴシック,英文はTimes New Romanのボールドが使用し,表題は14ポイント,副題は12ポイントとする.また,著者名のフォントは,和文は明朝,英文はTimes New Romanを使用し,どちらも12ポイントとする.
b.英文概要のフォントはTimes New Roman,9ポイントを使用する.
c.本文のフォントは明朝あるいはTimes New Roman,9ポイントを使用する.
d.見出しは,“1.”のように番号付けし,行の中央に置く.小見出しは,“1.1”のように細目番号付けし,行の左に置く.見出しおよび小見出しは,和文はゴシック,英文はTimes New Romanのボールドを使用し,見出しは10.5ポイント,小見出しは9ポイントとする.
e.結言において,各項目を”・”ではなく,数字(”1)”あるいは”(1)”)で表記する.
f.章番号,節番号をすべて半角数字で表記する.
g.p.1 英文の名前記述に関して,名前と名前の間には,著者の人数にかかわらず ”and” ではなく”,”を入れる.p.1タイトル下の著者名において,名前と*の間のスペースは不要である.
(C)数式・記号の字体指定上の注意
a.量を表す文字(例:x,p,Q )はイタリック体である.
b.単位,数字および点や位置や物を表す文字(例:7 MPa,3 m/s,点A),ならびに数学記号(例:log,ln,sin,cos,tan,lim,exp)および元素記号はローマン体である. 単位を[ ]で囲まないで,例えば[mm]をmmとする.
c.ベクトルや行列はボールドイタリック体である.
(D)図表作成上の注意
a.本文中の図,表の指定は,図,表ではなく,Fig.,Tableとする.(例) Fig. 1,Table 1とすること.
図,表にはそれぞれFig. 1,Table 1のように番号を付け,続いて英文による説明(caption)を書く.図表の説明(caption)はTimes New Roman,8ポイントである.図表中の文字は英文である.
次の例のように半角あけること. 例)Table□1,Fig.□1 (□は半角)
b.図中の文字や記号は,その大きさや線の太さに注意し,文字は読める大きさになっていること.
c.図中の英文は原則として最初の文字を大文字に他は小文字とする.
(E)その他
1.引用文献は関連箇所の右肩に番号を1)のように記入し,本文末尾に下記の形式で記載されているか.なお,フォントは本文と同じである.
論文や学会誌などの場合 1) 著者名:論文名,誌名,Vol.○,No.□,p.△-▲(発行年)
単行本の場合 2) 著者名:書名,出版者,p.△-▲(発行年)
ページ数の書き方は,例)pp.163-172ではなく,p.163-172である.
DVD-ROMなどの場合の表記は,例えば,日本機械学会年次大会DVD-ROM論文集(2011)とする.
参考文献において,半角あける場所を以下に□で示す.
例)日本太郎,□日本次郎,□日本三郎:油空圧式弁に関する研究,□日本フルードパワーシステム学会論文集,□Vol.99,□No.9,□p.888-999□(2020)
文献引用フォーマット. 例:1)2)を 1),2)とし,カンマを挿入する.
文献数が3以上の場合 例として4つの場合,1)-4) とする.
2.脚注は本文の下に横線を引いてその下に記入する.脚注の文字は,8ポイントであり,記号はページごとに*,**のように記載する.
6.終わりに
ここでは,論文集委員会の活動状況を述べた.本学会論文集は,油圧,空圧,水圧およびその他の流体圧に関する基礎および応用研究分野の学術論文集として発行されている.日本で唯一のそれらの分野の専門学術論文集である.いまだ投稿されていない方は,ぜひご投稿をご検討いただきたい.投稿先は,https://www.editorialmanager.com/jfps/である.執筆規定,執筆要綱,サンプル原稿などはhttp://www.jfps.jp/04_01.htmlからダウンロードできる.
電子投稿のシステムも軌道に乗ってきたので近々に特集号を予定している.皆様方からの多くのご投稿をお願い申し上げたい.
著者紹介
つきじ てつひろ
築地 徹浩君
1983年上智大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了(工学博士),同大学助手を経て1997年足利工業大学工学部教授.1999年上智大学理工学部教授,2014年上智大学理工学部長,大学院理工学研究科委員長 現在に至る.
2014年6月 (一社)日本フルードパワーシステム学会会長
E-mail:t-tukiji@sophia.ac.jp