資 料
機能性流体との融合化によるフルードパワーシステム
の新展開に関する研究委員会*
中野 政身**
* 平成27年5月26日原稿受付
** 東北大学流体科学研究所,〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
本研究委員会(委員長:中野政身,幹事:吉田和弘,副幹事:竹村研治郎,柿沼康弘,委員32名)は,機能性流体と油圧,空圧,電動等のパワー源との融合化によってフルードパワーシステムの新たな展開を図ることを目的に,2012年4月に設置されました.その後,二年間の調査研究活動を経て,一年間の期間延長をし,2015年3月末に活発な研究活動の下に終了しました.現在,その研究成果報告書をとりまとめており,2015年9月に発刊する予定でいる.
2014年度は,第9回〜第12回(最終)の4回の研究委員会を開催して,委員からの話題提供や外部への依頼講演などを実施して調査研究活動を展開して来た.以下に,各回の研究委員会で講演があった研究成果のテーマなどを列挙して研究活動の報告とする.
第9回研究委員会(2014年5月29日,於:機械振興会館,22名出席):平成26年春季フルードパワーシステム講演会において,本研究委員会としてOS「機能性流体による融合化新展開」を企画し,本研究委員会のメンバーを中心に一般講演10件の発表を行った.
第10回研究委員会(2014年9月1日,於:CIC東京,13名出席):(1) MEMS技術を用いたECFジェット用の電極対(東工大:金俊完委員),(2) 気液相変化により駆動されるゴム人工筋アクチュエータの研究について(福岡工大:加藤友規委員),(3) 自然エネルギー高度利用を目指した電磁エネルギー変換装置の開発と性能評価(東北大:高奈秀匡委員)
第11回研究委員会(2014年12月19日,於:CIC東京,15名出席):(1) 磁性流体を用いた制震装置について(慶応大:澤田達男委員),(2) ERFを用いたマイクロアクチュエータシステム(東工大:吉田和弘幹事),(3) MRブレーキ・クラッチのダンパ・アクチュエータへの活用(東北大:中野政身委員長)
第12回研究委員会(2015年3月16日,於:CIC東京,19名出席):(1) 導電性高分子を用いたソフトアクチュエータ(山梨大:奥崎秀典氏),(2) 電界共役流体を用いたDroplet μTAS(慶応大:竹村研治郎副幹事),(3) 導電性高分子ソフトアクチュエータの電解伸縮特性(九工大:渕脇正樹委員),(4) 磁気機能性流体を用いたマイクロ加工における流体のせん断応力と加工量の予測について(富山高専:西田均委員)
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