資 料
機能性流体テクノロジーの次世代FPSへの展開
に関する研究委員会*
中野 政身**
* 平成28年4月10日原稿受付
** 東北大学流体科学研究所,〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
本研究委員会(委員長:中野政身,幹事:吉田和弘,副幹事:竹村研治郎,柿沼康弘,委員34名)は,平成27年3月で終了した「機能性流体との融合化によるフルードパワーシステムの新展開に関する研究委員会」に引き続き,機能性流体テクノロジーを次世代フルードパワーシステム(FPS)へ展開することを目的に,平成27年4月から2年間の予定で設置されたものである.
2015年度は,委員からの話題提供や外部への依頼講演などを実施して調査研究活動を展開してきている.以下に,開催した4回の研究委員会で講演があった研究成果のテーマ等を列挙して研究活動の報告とする.
第1回研究委員会(2015年5月28日,於:機械振興会館,45名出席):平成27年春季フルードパワーシステム講演会において,本研究委員会としてOS「機能性流体テクノロジーの新展開」を企画し,本研究委員会のメンバーを中心に一般講演11件の発表を行った.
第2回研究委員会(2015年8月21日,於:法政大学小金井キャンパス,55名出席):(1) 液中気泡が流体の機能特性におよぼす影響について(法政大:田中豊委員),(2) 電磁レオロジー流体とその先進テクノロジー(東北大:中野政身委員長),(3) MEMS技術による電界共役流体マイクロ液圧源の開発と応用(東工大:金俊完委員).※上記(2), (3)の講演については,法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター主催 第6回グリーンテクノロジーセミナー「機能性流体とその応用」との併催で行われた.
第3回研究委員会(2015年12月22日,於:CIC東京,20名出席):(1) 磁性流体の特性と幾つかの応用研究(秋田県立大:須藤誠一委員),(2) MR流体の微小封入技術とその触覚ディスプレイへの応用(慶應大:三木則尚氏),(3) Ultrasonic Motors Using Functional Fluids(東工大:Wei Qiu氏),(4) Acoustic Microfluidics(University of California, San Diego:James Friend氏)
第4回研究委員会(2016年3月24日,於:CIC東京,21名出席):(1) 小型ECFポンプの開発とECFによる液冷システムの実現の可能性の検討(足利工大:桜井康雄委員),(2) EHDポンプの特性(電極形状と液体物性の影響)(豊橋技科大:柳田秀記委員),(3) 揺動型EHDアクチュエータの開発と多関節構造の試作 / シート型EAMブレーキの開発と指訓練装置の試作(東京電機大:三井和幸委員),(4) MR流体/MRグリースの建築物の制振技術への応用(ダンパーの開発)(三和テッキ梶F袖山博委員)
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