挨 拶
会長就任にあたって
眞田一志
2019先の総会にて2020〜2021年度会長に指名されました眞田一志です.はからずも,会長に再度指名されたことはまったく想定外のことでありました.これからの2年間,理事,監事の皆様とともに学会運営を担当させていただきます.なにとぞよろしくお願い申し上げます.
新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言が発出されたことに伴い,本学会では,学会主催の各種イベントと委員会活動の中止あるいは延期をいたしました.
2020年春季講演会については,5月28日(木),29日(金)における機械振興会館での開催を中止いたしました.春季講演会にあわせて開催する予定であった,学会創立50周年記念式典・祝賀会も延期いたしました.原稿執筆時点で,時期などは未定です.理事会・総会・表彰式などについては延期し,学会事務局もテレワークで対応いたしました.さらに,第11回JFPSフルードパワー国際シンポジウムは1年延期し,2021年10月の開催予定となりました.
非常事態宣言が発出されている間は,不要不急の外出は自粛され,Webによる遠隔での授業や会議が広く行われるようになりました.非常事態宣言が解除されたあとも,ウイズコロナ,アフターコロナの新しい生活様式として,Webを利用した会議・授業は継続されています.当学会の各種委員会もWeb会議にて開催され,徐々にではありますが学会活動が活性化されつつあります.
2020年度(第39期)通常総会は,会場での出席は極少人数とするためにWeb会議を導入し,議案説明の役員などはWebで出席することとし,会場(学会事務局)での出席は議長(会長),副会長,事務局などの少数とするようにいたしました.延期された学会行事については,社会状況を注視しつつ適切な時期に再開するよう慎重に検討してまいります.
今期から副会長を3名体制としました.新型コロナウイルス感染拡大にともなう厳しい状況に適切かつ迅速に対応しなければなりません.これまでご説明申し上げましたように,さまざまなイベントが中止あるいは延期を余儀なくされております.会員の皆様の安全・安心を第一に考え,苦渋の判断を行いました.これらの活動の再開にあたって,あるいは今後予想されている第2波に適切に対応するためには,従前にも増して学会運営を担っていただく副会長・理事会の体制を強化する必要があると判断いたしました.3名の副会長をはじめ理事・監事の皆様のご協力と会員の皆様のご支援をいただき,この難しい状況を乗り越えるべく,誠心誠意,務めてまいります.
この状況のもとで普及したWeb会議は,その有効性が認識されました.当学会としても,さまざまな場面でWeb会議を利用した学会活動を模索しつつ,フルードパワーシステム学会の活動を広めていく努力が必要であると考えております.
最後になりましたが,これからの2年間,会員の皆様のご指導とご協力をいただきながら,当学会の運営に微力ながら努力する所存です.会員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう,なにとぞよろしくお願い申し上げます.
眞田一志 君(横浜国立大学大学院工学研究院)
1986年3月東京工業大学大学院理工学研究科修士課程制御工学専攻修了.1986年4月東京工業大学助手,1998年横浜国立大学工学部生産工学科助教授,2001年横浜国立大学大学院助教授,2004年横浜国立大学大学院教授,現在に至る.
E-mail : sanada-kazushi-sn(at)ynu.ac.jp