本小特集では，2020 年度の学会賞等の受賞者による解説あるいは随想，および活動中の研究委員会の紹介記事を特集する．2020 年度の学会賞等の受賞者は以下の通りである（敬称略）．

・学術論文賞：小川草太（岡山大学）・脇元修一（同）・神田岳文（同）・大村健人（同）・安藤克倫（同），製紐機を用いたインダクタンス型スマート人工筋の製作手法の確立，日本フルードパワーシステム学会論文集，51巻2号（2020年10月）．

・技術開発賞：青木　淳（KYB株式会社）・小川貴之（同）・鈴木　務（同），鉄道車両用電動油圧式フルアクティブサスペンションシステムの開発．

・SMC高田賞：下岡　綜（松江工業高等専門学校），Development and Attitude Control of Washable Portable Rehabilitation Device for Wrist without Position Sensor，JFPS International Journal of Fluid Power System，Vol.13, Issue3（2020年）．

・学術貢献賞：小山　紀（明治大学）

・技術功労賞：肥田一雄（川崎重工業株式会社）

・油空圧機器技術振興財団論文顕彰：廣岡大祐（関西大学）・古城直道（同）・山口智実（同）・東　一毅（関西大学大学院，（現）パナソニック株式会社），微粒子励振型流量制御弁におけるねじり振動を利用した駆動原理の有効性評価，日本フルードパワーシステム学会論文集，50巻1号（2019年5月）．

・名誉員：築地徹浩（上智大学），小山　紀（明治大学）

2020年度に活動した研究委員会は以下の三つである（敬称略）．

・深層学習を活用したフルードパワーシステムのモデル化と制御に関する研究委員会：委員長　小林　亘（岡山理科大学）

・油圧機器のトライボロジーなど基盤技術に関する基盤研究委員会[Ⅱ] ：委員長　西海孝夫（芝浦工業大学）

・機能性流体フルードパワーシステムに関する研究委員会：委員長　中野政身（東北大学）

　最後に，貴重な記事をご執筆いただいた執筆者の皆様に厚く御礼申し上げる．

著者紹介

柳田秀記

柳田やなだ秀記ひでき　君

1982年豊橋技術科学大学大学院工学研究科修士課程修了．同年同大学教務職員，1992年同助教授，2012年同教授，現在に至る．電気流体力学現象，水圧シリンダ，油圧ポンプなどの研究に従事．日本フルードパワーシステム学会，日本機械学会などの会員．工学博士．

E-mail：yanada@me.tut.ac.jp