挨 拶
副会長のご挨拶*
川嶋 健嗣
一般社団法人日本フルードパワーシステム学会の2026年度通常総会が6月19日に開催され, 田中豊会長が任期満了となり,芝浦工業大学・川上幸男先生が新たに会長に選出されました.また副会長には,横浜国立大学・佐藤恭一先生の続投に加え,川崎重工業(株)・堺隆二様と,私が 新たに任命されました.副会長3名は川上新会長を補佐し,学会の運営に尽力して参りたいと考えております.副会長のご挨拶として,所信を述べさせていただきます.
2024年度より論文集委員長を拝命しております.論文誌の発行は学会における最重要事業の一つです.昨今,論文誌が増えたこともあり,本学会への投稿論文は減少傾向にあります.昨年は,川上幸男先生が大会長を務められた広島での国際シンポジウムからの推薦論文があり,掲載論文数が増えました.しかし,投稿数の確保は引き続き課題であると認識しています.昨年には新たに日本語4ページのレター論文を新設しました.時代の流れが速い今日,速報性に対応した論文です.皆様の積極的な論文投稿をお願いいたします.
また,英語論文に関しては論文誌のプレゼンスを確保するために,前論文集委員長の室蘭工業大学・風間俊治先生のご尽力ならびに国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のご指導をいただいて準備を進めた「DOAJ(Directory of Open Access Journals)」へ申請を行い,4月7日に採録の通知をいただきました.世界中のOA(オープン・アクセス)ジャーナルと論文を掲載したデータベースです.オープン・アクセスのジャーナルは露出の機会が増え認知度が高まることが期待されます.また,DOAJは信頼できるジャーナルを集めた,ホワイトリストとして機能するものであり,学会の活性化と基盤強化につながると考えます.
基盤強化は学会の永続的課題であり,会員数確保のみならず,学界と産業界の双方からフルードパワー各分野の研究者・技術者にバランスよく参加していただくことが肝要です.自身大学発ベンチャーを起業した経験から,学界だけでなく産業界の側から学会を見る視点を持ちました.大出力の油圧駆動や柔らかさを有する空気圧駆動は再評価される気運があります.他学会などでフルードパワーに関わった研究を推進されている若手研究者は増えてきておりますので,本学会活動へ参加を促す人材発掘を進めていく所存です.
若手研究者・技術者にお声かけするためには,参加することに魅力を感じる学会を志向することは必須です.来年11月2日〜5日に姫路にてThe 13th JFPS International Symposium on Fluid Power HIMEJI 2027が佐藤恭一先生を実行委員長として開催される予定です.論文集を担当して おり,実りある国際シンポジウムとなるべく準備を進めています.国内外の研究者,技術者が会場に集い,最新のフルードパワーの研究を発信する場,活発な情報交換の場となることを期待するとともに,成功につながるよう進めて参ります.
以上,学会の論文誌,基盤強化,国際シンポジウムについて所信を述べさせていただきました.
川上新会長のもと,会員諸氏,学界,産業界のお役に立てるよう尽力して参りますので,ご理解ならびにご支援のほど,よろしくお願い申し上げます.
著者紹介
川嶋 健嗣
東京大学大学院
〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1
川嶋 健嗣 東京大学大学院 〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1 E-mail:
kenji_kawashima@ipc.i.u-tokyo.ac.jp
1997年東京工業大学大学院博士課程修了.東京都立工業高等専門学校助手,東京工業大学准教授,
東京医科歯科大学教授を経て,2020年より東京大学大学院情報理工学系研究科教授.
医療ロボット,制御工学,流体計測・制御の研究に従事.本学会,IEEEなどの会員.博士(工学)